The 13th Lab. −第13研究室−

東京にて、ローカルベンチャー推進協議会のコーディネーター研修を担当した。

ローカルベンチャー推進協議会というのは、地域の新たな経済を生み出すローカルベンチャーの輩出・育成を目指して、岡山県西粟倉村とNPO法人ETIC.の呼びかけに賛同した自治体が内閣府の地方創生推進交付金に「広域連携によるローカルベンチャー推進事業」として採択されたのがスタート。
自治体と民間団体の連携や自治体間連携を進め、全国からローカルベンチャーの担い手を呼込み、事業成長を支援しようというものだ。
そこでは、

超短期的な利益主義、無限の利益追求を志向するマネー資本主義ではなく、自然資本や文化資本、社会関係資本(人々のつながり)を活かした、持続可能で人々の安心・安全な暮らしを支える新たな経済の作り方=「ローカルベンチャー型経済」

を推進しようとしている。

その中核となるコーディネーターの皆さんは、地域で懸命に活動している。
しかし、自分自身の活動について適切に意味付けをし、地域の戦略に影響を与えているかと言えばそれは別の問題になる。

コーディネーターには、地域の産業の将来像を頭に描きつつ、地域内で生じる様々な取り組みを促進し、更にそれらを取捨選択して全体戦略に取り組んでいくという役割がある。すなわち、創発型マネージャーとしての役割だ。

その役割をはたすためには、事業経営を俯瞰して評価するスキルが求められる。
今回の研修では、そのためのフレームワークとしての「戦略マップ」と、「創発型戦略」について講義を行った。

「戦略マップ」を知ったからといってそれだけで事業が評価できるわけではないが、少なくとも事業に一貫性があるかどうかを見極め「適切な問」を発する役にはたつ。
自分の周囲で展開される様々な事業の「軸」を見極められるようになれば、それに取り組んでいる人との信頼関係が築けるようになる。
そういった地域内の信頼関係のハブになることがコーディネーターに求められる重要な役割なのだ。

一回の研修ですべてが解決するわけではないが、少なくとも

コーディネーターは、事業者自身が頭を整理できる問いを発する

ことができなければならないという点だけは理解して各地に戻っていただければと思う。

コーディネーターは事業者自身が頭を整理できる問いを発する第13研究室で公開された投稿です。

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