The 13th Lab. −第13研究室−

後期授業の二週目。
一週目のガイダンス&マインドセットを経て、実際の講義内容は今週から。

今日の授業は「地域の課題I」。
地域企業の課題を見出すことを通して

視点を定める

というところに力を入れる授業だ。

視点を定めるというと、事象に対して限定的な見方をすると受け止められる。
それは必ずしも間違ってはいないが、学問の初心者にとっては多様な視点で事象を見るというのはとてもできることではない。
視点を定めるのに必要な知識(形式知、暗黙知の双方)量がまるで不足しているからだ。
将来的には多様な視点を持てるようになるにしても、最初の段階では「視点の持ち方」を会得しなければならない。

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とはいえ、「視点はこうやって定めるんですよ」などと授業で伝えても、理解した気になるのがオチ。
教室内のことなのでバーチャルにならざるをえないが、その範囲で精一杯具体的な難しい課題に取り組む環境を作ることが求められる。
この授業では、初っ端から

地方の温泉旅館の再生

などという歯ごたえのありすぎるテーマに取り組む。
受講するのは文学部や教養学部の2年生だから、教室中に「?マーク」が飛び交う状況になる。
そこから少しずつケース教材の内容を紐解き、視点を定めて課題を見出すという行為に慣れてゆく。

今期の授業は、前期よりも細かくステップを設計し、それらを一段ずつ昇るように設計した。
さて、こちらの仮説どおりの教育効果を生み出すことができるか、半年かけて検証することになる。

教育に結果オーライなし

というのは、盟友でもある南大阪地域大学コンソーシアムの難波美都里さんの名言だ。
教育はどんな結果につながるかしっかり設計し、さらに学習者との相互作用によって生じる「幅」を受け入れる。
まさに複雑系な取り組みだ。

事象を解釈するための視点を定める授業第13研究室で公開された投稿です。

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