The 13th Lab. −第13研究室−

北海道の厚真町役場のお招きで、「事業を成長させる人材を増やす「採用戦略」を学ぶ」と題した講習会の講師をさせていただいた。
厚真町では、NPO法人ETIC.の事業でおつきあいのある岡山県西粟倉村のエーゼロ株式会社が、ローカルベンチャー(地域を舞台にして価値創造に挑戦する事業体)の発掘・育成を行う「ローカルベンチャースクール」という事業を展開している。そのご縁で今回の講習会のお話を頂いた。

1 厚真町とは

厚真町は千歳空港から南東へ約25km。
雪の量もそれほど多くはなく、道内では比較的穏やかな気候の街。
人口は5000人足らずだが、ハスカップの作付けが日本一だが、太平洋に面しており、道内随一のサーフィンの名所でもあるそうだ。
近頃では、ローカルベンチャースクールのような事業も進めて、地域デザインや、農業経営、林業の六次化などに取り組む起業家を集め、育てることにも力を入れている。
なんともチャレンジングな様子を耳にすることが多く、興味をかきたてられていた街だ。

2017-01-28 09.28.27

2 経営革新人材をふやすために

今回は「インターンシップ活用講習会」と銘打っているものの、あくまで企業を成長させる人材戦略が主なテーマ。そのため、人材採用や育成の話の前に、現在の中小企業を取り巻く環境や自社の状況を踏まえて、自社の「将来の利益」を生み出すための資源の組み合わせの再構築、すなわちイノベーションに関するお話を事例を交えて時間をかけてさせていただいた。
商品にまつわるイノベーションの事例としては

  • 商品の意味付けを徐々に変更し、顧客との関係性を変えていった小規模製造業
  • サプライヤーとの関係性を変え、同じビジョンに向かう仲間にした食品会社
  • 顧客との関係性を変え、新たな売り方を編み出した製造業

を、ビジネスモデルに関するイノベーションの事例としては

  • 農作物に関するリスク分担を農家から消費者に移転した食品小売業
  • 地域内で同業者のオペレーションを統合した観光業

を紹介した。

実のところすべての案件に実践型のインターンシップが関わっているのだが、インターンシップの話としてではなく、ひとりひとりの参加者が

うちでも経営革新はできる

と実感していただくことに力点をおいた講義内容とした。

そのうえで、人材の採用や育成に関する話に移った。
ここでも、インターンシップの話をあまり突っ込んですると自分事になりにくいため、インターンシップのノウハウを活かした既存の従業員さんの育成のポイントや、採用時のアピールポイントに絞り込んだお話にした(実のところ後半1時間は、当初予定したものとは全く違う内容になった)。
特に、現場の従業員さんたちが自分の体験の意味を言語化できる環境づくりや、適切な問いの立て方など、「学ぶ職場ゼミ」でお伝えしていることがらのエッセンスを集中的にご紹介した。

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それでもご参加いただいた殆どの方が経営革新のための実践型インターンシップに取り組みたいという意思を示された。
実際にやるとなれば講座では語りきれない様々なことが起こる。それらを一つ一つクリアしながら、単体企業ではなく地域の企業群として実践型インターンシップに取り組んでいただければ、そういった

挑戦があたりまえの街

になっていく。そのための場作りが今着々と進行しているといえるだろう。
二年後くらいにかなり面白いことになっているのではないかと予想しているがどうだろうか。
一度ハスカップの季節にふらりとお邪魔してみよう

挑戦があたりまえの街をつくるインターンシップ第13研究室で公開された投稿です。

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