The 13th Lab. −第13研究室−

15年ぶりくらいの鳥取訪問。

今回は鳥取のNPO法人学生人材バンクさん、鳥取銀行さんが主催の

外部人材を活用した中小企業支援プログラムの説明会

にて、参加者の皆さんの実践型インターンシップが自社の経営革新にどのような効果を持ち、どのような設計をする必要があるかについてのお話をした。

1 明日の稼ぎを創る経営革新

経営革新とは、企業が継続的に価値を生み出し続けるための挑戦的な取り組みというところに本質がある。
現在の事業からの収益ではなく、将来の新たな収益源となる新たな価値提供の機会を作ること。
そのためのキーワードが、Schumpeterの言う「再結合」だ。

商品開発の場合なら、商品に関する関係性を変えて再結合する。
例えば、商品の意味付けや価値を変えたり、異なるプレーヤーを再結合してサプライチェーンを変える、自社の強みと新たな顧客を再結合するといったことがあげられる。

ビジネスモデルの場合には、新たな意味付けや顧客を定義することでリスク分担を変えたり、オペレーションを統合することで新しい価値を生み出したりといったことがあげられる。

これまでの実践型インターンシップの事例からも、経営革新への確かな一歩を地域の中小企業が踏み出せることが分かる。

2 経営革新を担う人材

このような経営革新の取り組みでは、正解に関する知識は誰も持っていない。
そのため、現場での仮説検証が必要になるとともに、その検証結果を全体戦略に取り込む動きも求められる。

  1. 全社戦略を踏まえて現場で仮説検証ができる人
  2. 現場の取り組みを全体戦略に取り込める人

の二種類の人材が必要になる。

実践型インターンシップでは、インターン生が1の人材の役割を、受け入れ担当者が2の人材の役割を果たす。
経営革新につながる仮説検証を進めつつ、それを担う人材を育成するのが実践型インターンシップの企業にとっての価値と言って良い。

3 インターンシップの設計

経営革新とそれを担う人材育成のツールとして実践型インターンシップを紹介した上で、参加された企業様を題材として、簡単なプロジェクト設計ワークショップを行った。

インターンシップの目的を経営革新においたため、短時間で各企業様ともかなり具体的なプロジェクトが組成された。
あとは地域のコーディネート基幹である学生人材バンクさんにおまかせすることになる。

参加されたみなさんからは

  • 他業種の方と話ができ、色々な可能性があると感じた。
  • 資料ではわからなかったインターンシップのイメージがわいた。
  • 白紙の状態で来ました。最初はよく分からなかったのですが、話を聞いてすごく活用してみたく思った。
  • 異業種の話が新鮮だった。学生の導入事例が大変参考になった。松崎氏の講義は大変参考となった。持ち帰り検討したいと考えている。

といった、インターンシップの導入に対して前向きな声を多数頂いた。

実践型インターンシップは単体企業にとっても価値は高いが、地域の様々な業種業態の企業で受け入れが進むと、受け入れ企業同士の生態系が生まれる。これが、地域の企業群を発展させる、すなわち継続的に利益を出せる状態にする大きなエンジンとなる。

地域のコーディネート基幹や地元金融機関には、是非その後押しをお願いしたい。

 

経営革新が進む地域企業を創る実践型インターンシップ第13研究室で公開された投稿です。

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