The 13th Lab. −第13研究室−

2018年3月13日、14日。
東北学院高校の「プレカレッジ」を担当した。

「プレカレッジ」は、将来東北学院大学への進学を希望する生徒たちに対して、大学の授業の内容を一部先取りして提供するもの。
キリスト教や情報科学などの科目があるが、地域教育科目も取り入れられることになり、『地域の課題I』のエッセンスを取り入れた授業を設計した。

1 テーマは「高校生の主張」

この授業は、高大接続をスムーズにさせることが目的で設置されている。私としては、大学生になったときに

印象を語り合うアクティブラーニングもどきではなく、根拠を持った主張を交換できる

ようになってもらいたい。
その先に世の中の出来事と自分自身の関係性を理解できるようになってもらうことを目指している。
それは言い換えれば、

自分の人生を自分で切り拓けるようになること

・・って、ようするに教育の根本目的を大上段に振りかざすことにした。

授業の流れとしては

  1. 授業の流れと進め方の紹介
  2. 新聞ってどう読む?×記事ってどうやってつくるの?(現役記者の講義)
  3. 新聞記事を解読してみる
  4. テーマを決めて自分の考えを創る
  5. 他人の考えも聞きながら自分の考えをレベルアップさせる

というもので、ふだん地域教育科目で実践していることを短時間に圧縮した作りにした。

2 ワークシートを使って考える

自分の主張を根拠を持って伝えられるようになってもらうために、考え方のフレームワークを示す必要がある。
そこで、

  1. 記事まとめシート:記事の見出し、書かれている事実、記者の考え・言いたいこと
  2. テーマシート:地域、ジャンル、そのテーマの記事を選んだ理由、その記事やテーマについて考えていること
  3. 主張シート:地域、ジャンル、その記事やテーマに関する自分の主張、自分の主張が正しいと言える根拠

の三種類のワークシートを提供し、それぞれ記入しながら自分自身の考えを整理してもらった。

アクティブラーニングというと、まるで話し合いをすることが大事であるかのように思われがちだが、根拠のない感想を述べあったところで百害あって一利なしどころか、むしろマイナスにすらなる。
それよりは、自分自身の中で考えをまとめることに時間を使うほうがより効果的だ。

3 高校生は考えている

授業の最後は「主張の時間」。たとえば、この日の題材にした長官には、アメリカの高校で教職員向けの銃の訓練を導入しようという動きがあるという記事があった。
舞台が高校ということもあり、この記事に関心を寄せた生徒が一定数いたのだが、発表してくれた生徒は

  • 銃は米国の文化であり、教職員に対する訓練についても、その点を踏まえて論じるべき
  • 生徒の安全を考えれば、教職員に対する訓練よりも警備担当者を配置するほうが効果的
  • 生徒の安全が脅かされている現状を考えれば、教職員に対する訓練よりも銃規制を進めるべき

と、それぞれ違う観点から主張を編み出していた。
すべての生徒が深く授業内容に取り組んだという状況ではないが、少なくとも深く考えている生徒がいるのはよくわかった。

二日間8時間の授業を終えて思うことは、

高校生はちゃんと考えている

ということ。自分の高校時代を振り返れば当たり前のことだが、実際に授業を実施して改めて確認させられた。

投稿 高校生の主張を考える授業第13研究室 に最初に表示されました。

コメントは利用できません。

2018年3月13日、14日。
東北学院高校の「プレカレッジ」を担当した。

「プレカレッジ」は、将来東北学院大学への進学を希望する生徒たちに対して、大学の授業の内容を一部先取りして提供するもの。
キリスト教や情報科学などの科目があるが、地域教育科目も取り入れられることになり、『地域の課題I』のエッセンスを取り入れた授業を設計した。

1 テーマは「高校生の主張」

この授業は、高大接続をスムーズにさせることが目的で設置されている。私としては、大学生になったときに

印象を語り合うアクティブラーニングもどきではなく、根拠を持った主張を交換できる

ようになってもらいたい。
その先に世の中の出来事と自分自身の関係性を理解できるようになってもらうことを目指している。
それは言い換えれば、

自分の人生を自分で切り拓けるようになること

・・って、ようするに教育の根本目的を大上段に振りかざすことにした。

授業の流れとしては

  1. 授業の流れと進め方の紹介
  2. 新聞ってどう読む?×記事ってどうやってつくるの?(現役記者の講義)
  3. 新聞記事を解読してみる
  4. テーマを決めて自分の考えを創る
  5. 他人の考えも聞きながら自分の考えをレベルアップさせる

というもので、ふだん地域教育科目で実践していることを短時間に圧縮した作りにした。

2 ワークシートを使って考える

自分の主張を根拠を持って伝えられるようになってもらうために、考え方のフレームワークを示す必要がある。
そこで、

  1. 記事まとめシート:記事の見出し、書かれている事実、記者の考え・言いたいこと
  2. テーマシート:地域、ジャンル、そのテーマの記事を選んだ理由、その記事やテーマについて考えていること
  3. 主張シート:地域、ジャンル、その記事やテーマに関する自分の主張、自分の主張が正しいと言える根拠

の三種類のワークシートを提供し、それぞれ記入しながら自分自身の考えを整理してもらった。

アクティブラーニングというと、まるで話し合いをすることが大事であるかのように思われがちだが、根拠のない感想を述べあったところで百害あって一利なしどころか、むしろマイナスにすらなる。
それよりは、自分自身の中で考えをまとめることに時間を使うほうがより効果的だ。

3 高校生は考えている

授業の最後は「主張の時間」。たとえば、この日の題材にした長官には、アメリカの高校で教職員向けの銃の訓練を導入しようという動きがあるという記事があった。
舞台が高校ということもあり、この記事に関心を寄せた生徒が一定数いたのだが、発表してくれた生徒は

  • 銃は米国の文化であり、教職員に対する訓練についても、その点を踏まえて論じるべき
  • 生徒の安全を考えれば、教職員に対する訓練よりも警備担当者を配置するほうが効果的
  • 生徒の安全が脅かされている現状を考えれば、教職員に対する訓練よりも銃規制を進めるべき

と、それぞれ違う観点から主張を編み出していた。
すべての生徒が深く授業内容に取り組んだという状況ではないが、少なくとも深く考えている生徒がいるのはよくわかった。

二日間8時間の授業を終えて思うことは、

高校生はちゃんと考えている

ということ。自分の高校時代を振り返れば当たり前のことだが、実際に授業を実施して改めて確認させられた。

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