事業プランのブラッシュアップ・・とはいえ、背中を押す

好きなまちで仕事を作るin四国の右下」という、地域の人がその地域に根ざした事業を創る講座で、事業プランのブラッシュアップというのが今回の役割。 今回は、鳥取からNPO法人学生人材バンクの中川玄洋さんや、徳島県三好市地域おこし協力隊の井上琢斗さんが、地方での具体的な取り組みの紹介をしたあと、徳島大学の川崎克寛さんと私を加えた4人がメンターとなって、それぞれ2〜3の事業のブラッシュアップに取り組んだ。 私が担当した受講生はお二人。 一人目は、地元の小麦をつかったうどんを地域内外の人に提供しようというプラン。 実はその前は違うプランをお持ちだったようだが、実現可能性を考えて内容を修正してこられた。 二人目は、地元特産の藍の伝統産業以外の活用を目指すプラン。 70歳を超えた女性の取り組み姿勢には頭が下がるばかり。 それぞれのプランの詳細をここに記載するのは差し控える(当然ですよね)が、メンターという立場でどのようなお話しをしたかは記しておこう。

1. まずはその地域で食っていくことが大事

地域でビジネスを作ろうという人の何割かは、「地域のために」という気持ちを強く持って取り組みを始める。 その気持は尊いものだとは思うが、それが前に出すぎると、 何が何でも地域の”資源”を生かさなければ! という、ちょっとした強迫観念に支配されてしまい、市場のニーズや適切なポジショニング、自分(自社)の強み、弱みに直面できなくなる。 そうではなく、ちゃんとその地域で食っていけいることを念頭に置いて、どれだけの利益を上げる必要があるかを冷静に計算し、それが可能なビジネスを作る必要がある。 地域の”資源”は、顧客に受け入れられる形にまで加工して、初めて”資源”の価値を持つということを、くどいほど言い聞かせたほうがよい。

2. 地域で受け入れられる事業

地域の”資源”を活かそうとするあまり、地域外の人を想定顧客としたビジネスばかりを考えるという人たちもいる。 もちろん「外貨を稼ぐ」というのはとても大事なことだが、まず、地域内で必要とされるものやサービスを生み出すことから初めてはどうだろうか。 地域外の人にとっては、「地域の中で大事にされている」ものこそが購入する価値のあるものであって、そうでないものが売れたとしても一過性かつ他地域でも生み出せるものであると理解すべきだ。

3. とはいえ、背中を押す

なにげにここが一番大事かもしれない。 すでにビジネスをやって成果を上げている人から見れば、これから取り組もうとしている人たちのプランは穴だらけで頼りないものに見えるかもしれない。 致命的な穴はちゃんと埋める必要があるが、事業を進めながら自分でハマって這い上がることが可能な穴は、大した怪我はしないし経験値が上がってむしろお得なものだから、安心感やワクワク感を提供し、仮説検証への意欲を高めるようにするのが周囲の支援者の役割ではないかと思っている。 他人のやることにケチをつけるのは誰でもできることだ。 少しくらいの難があっても、その人が実現したいと願っていることに寄り添い、たとえうまく行かなくてもそこから立ち上がれるように支援するのが、こういう講座に関わる人の努めだと思う。 成功のための最短コースを示すのはコンサルタントの仕事。 メンターの仕事は、その人が何度でも自分の力で立ち上がれるようにすること。 この違いはとても大きなもので、自分がどちらの役割を期待されているかを十二分に理解して取り組まねばならないことだ。 【閑話休題】 翌日の帰りの飛行機が夕方便だったので、とくしま動物園に寄り道。 こちらは、日本最大のカピバラの群れがいる動物園。 触れることはできないが、一方でカピバラの素の姿が見られる。 僅かな時間ではあったが、よいリフレッシュの機会になった。 ]]>

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